英語や中国語など74カ国語の会話を日本語に翻訳したり、逆に日本語の会話から74ヶ国語に翻訳して外国人に伝えることができるという評判のポケトークWですが、実際のところ、翻訳精度はどうなのか、使い物になるのか気になりますよね?
私自身、ポケトークWは持っていて、実際満足度も高いんですけど、果たして翻訳精度はどうなのか、分かりやすいように実際に試してみました。
私自身のポケトークWの口コミとして詳しくご紹介してみますので、ぜひ参考にしてみてください。
ポケトークWを実際に購入しました。商品の中身を紹介!
公式サイトでポケトークWを注文して1週間ほどで自宅に届きました。早速中身を見ていきます。
中身はポケトークWの本体とパンフレット。順に見ていきますね。
パンフレットはページ数が結構あるので、重要なところだけかいつまんで見てみますね。
後で実際に使っているところを詳しく書きますが、ポケトークWの概要はこんな感じで、左右にボタンが一つづつあって、左ボタンを押しながら日本語を話すと英語に翻訳され、右ボタンを押しながら相手の話を聞くと、英語や中国語などの外国語から日本語に訳されたものが文字と音声で出るというもの。
あっ、これ7時間も連続で使えるんだ。知らなかった。
あともう一つパンフレットで重要なのがこれ。ポケトークWって2タイプあるんですよ。Wi-Fiモデルとグローバル通信(2年)付きモデル。
Wi-Fiモデルは24880円と少し安いけどWi-Fiがあるところでしか使えず、グローバル通信(2年)付きモデルは2年毎に更新が必要だけど、世界中大体どこでも使えるという29880円のモデル。
グローバル通信(2年)付きモデルが圧倒的におすすめ!通信料とかも掛からないし、どこでも使える方が便利だと思う。今回私が買ったのもグローバル通信(2年)付きモデルです。
ということでポケトークWの本体の方を見ていきましょう。
ポケトークWの裏面はこんな感じ。データ通信方式が3Gと4Gって書いてあって、SIMカードスロットとかって言葉も書かれているでしょ?つまり携帯電話のように常に通信しているタイプの機械ってことなのよ。
おそらくネットワーク越しに音声を翻訳するようにしていて、だから翻訳精度も常に向上させられるのでしょうね。
ポケトークWの側面。グローバル通信(2年)、チップ型SIMを内蔵、取り外しできません、って書いてありますね。ぼかしているところには携帯電話を買ったときに箱に書かれているのと同じようなよくわからん番号が書いてありました(携帯番号ではない)。
箱の中身を一通り開けてみました。いろいろ入っていますが、ざっくり、ポケトーク本体と、充電に使うUSBケーブルと、書類の3種類ですね。これも順に見ていきますね。
まずは書類から。
ポケトークのケースも売ってるよーという紹介のパンフレット。
ポケトークの保証書。
簡単な使い方のイラストが書いてある謎のパンフレット…。
中国で使う場合はネットの通信規制があるから中国モードっていうのに切り替えて使う必要があります、という紙。なるほどね。
説明書。これも全部1ページ1ページ画像載っけてくと長くなるのでいくつかかいつまんで載せますね。
説明書の目次。
まぁ最低限見ておけばよいのはこれだけな気がするな。右横に電源ボタンがあるから、それを4秒長押しすると電源を付けたり切ったりできると。
で、音声ボタンが左右に1個づつあるじゃん?自分がしゃべる日本語を外国語(英語や中国語など)に翻訳して相手に伝えたいときは左のボタンを押しながら話せばいいのよ。
そんでもって、相手が話してくる外国語(英語や中国語など)を日本語に翻訳したいときは、右のボタンを押しながら相手の話を聞けばよいと。これが基本的な使い方ね。
これがポケトークWの本体と充電用USBケーブル。USBケーブルにACアダプタは付いてないので、必要なら別途買うか、もしくはPCに繋げばそのまま充電できますよ。
ポケトークWの表面。中央に黒い液晶画面と、その下に2つボタンがあるのが見えますね。
ポケトークWの裏面。そんなに大きくもないし持ちやすいです。
ということで、ポケトークWの中身について詳しく紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか?ポケトークWは公式サイトから購入ができるので、良かったら見てみてくださいね。
ポケトークWの使い方は?実際に触りながら解説
続いてポケトークWの使い方を実際に触りながら解説していこうかなと思います。まずはポケトークの右側面にあるボタンを4秒長押ししてください。
そうするとこんな感じのポケトークのマークが付いて、電源が入ります。
SIMがうんたらかんたらとかいうよくわからんメッセージが出るので、とりあえずYESを押しておけばいいです。
で、言語設定の画面が出てくるので日本語を選択。
使用許諾の条文みたいのがズラーッと出てくるのでこれもチェックを付けて同意するを選択。
「あなたは成人ですか?」と聞かれたけど、そうだから「はい」を選択。
なんか接続できるようになったっぽい。
そしたらボタンを押したままなんか話してって画面が出てくるから、左のボタンを押しながら何か話してみます。
「こんにちは」って言ってみた。ちゃんと文字になっている。聞き取れているっぽいね。
「hello hello」と翻訳されて、機械から英語の音声も出ています。成功しているっぽい。
ということで、まとめると、電源を付けたり消したりする場合には右側面のボタンを4秒長押しすればよくて、使うときは日本語から英語に翻訳したいときは今みたいに左ボタンを押しながら話せば英語に翻訳がされます。
逆に英語などの外国語から日本語に翻訳したいときは、右ボタンを押しながら相手の話を聞けば日本語に翻訳される、というこの2つが基本的な使い方です。
ということで、ここからが本題。日本語から英語に翻訳される精度はどうなのか、逆に英語から日本語に翻訳される精度はどうなのか、実際に試してみたいと思います!
ポケトークWの評判は本当なの?翻訳精度を実際に確認してみた結果…
さて、それではポケトークWの翻訳機として使えるという評判は本当なのか、実際に確認してみたいと思います。
ポケトークは英語、中国語など74言語に対応しているのだけど、自分がある程度わかる言語じゃないと、それが正解か不正解かもわからないじゃん?
だから私がよくわかる日本語と、ある程度はわかる英語の2つでやってみますね。日本語から英語のケースと、英語から日本語のケースの2つですね。
ポケトークWを日本語から英語に翻訳する精度を確認してみた
とりあえず手始めに「ポケトークを使ってみました」と左ボタン押しながら言ってみました。ちゃんと聞き取れていますね。
「I tried using Pocketku」と英語に翻訳されて音声が出ました。これもいい感じ!Pocketkuのスペルがpocketalkじゃないのは商品名じゃないからしょうがないね。「使ってみました」を「tried using」に訳しているのはいいと思った。
話した内容:「これからポケトークの英語変換精度がどうなのかを見てみたいと思います」
英語訳:「I would like to see how Pocketalk’s English conversion accuracy is going to be」
これもいい感じじゃない?言いたいことがちゃんと英語になっている感じがする!
話した内容:「こうして話している限りではポケトークの日本語聞き取り能力は完璧なのかなと思いました」
ポケトークが聞き取った内容:「こうして話している限りではポケトークの日本語聞き取り能力は完璧なのかなと思います」
英語訳:「As far as talking, I think Pocketku’s Japanese listening comprehension ability is perfect」
これすごいな!文末以外ほぼ完璧やん!
「日本語→英語」については軽くテストしてみただけですけど、日本語の聞き取り精度はめちゃくちゃいいし、英語への翻訳も英文見る限りではいい感じだし、相当優秀な感じがしますね。
それでは「英語→日本語」の変換はどうなのか、これを詳しく見ていきましょう。
ポケトークWを英語から日本語に翻訳する精度を確認してみた
えーとですね、私は日本人なので英語の発音には自信がないです。なので以下の英語の動画でポケトークWの実力を計測することにしました。
これ、1分くらいの動画なので長さ的にちょうどいいかなと思ったのと、あと、この英文だけは私自身暗記しているので、正解か不正解かの判定がしやすいというのが理由です。
正しい英文:「A two hour boat ride off the coast of Colombia is an island, the most densely populated island on earth.」
ポケトークが聞き取った英文:「a 2-hour Uber ride off the coast of Colombia is an island the most densely populated island on earth.」
正しい翻訳:「コロンビアの海岸沖からボートで2時間ほどのところに島があります。それは地球上で最も人口密度の高い島です。」
ポケトークの翻訳:「コロンビアの海岸沖2時間のUber乗船は、世界で最も人口の多い島です。」
お、のっけから結構惜しいじゃん!boatをUberと聞き取ったところ以外は大体合ってる!訳も結構いい感じだけど、人口の多い島と人口密度の高い島では全然意味が違うからなぁ。でも結構いい感じ。
正しい英文:「Santa Cruz del Islote consists of more than one thousand two hundred people, living on land the size of two soccer fields, making it four times as dense as Manhattan.」
ポケトークが聞き取った英文:「Santa Cruz del Islote a consists of making it four times as dense as Manhattan.」
正しい翻訳:「Santa Cruz del Islote(イスロテ島のスペイン名)は1200人以上がおり、サッカー場2つほどの土地の上で暮らしています。それはマンハッタンの4倍ほどの(人口)密度です。」
ポケトークの翻訳:「Santa Cruz del Isloteは、マンハッタンの4倍の密度のものです。」
うーん、これは結構重要な部分を聞き逃しているな。一応パソコンの音量を最大にしてスピーカーにポケトークを近付けた上で聞き取っているのだけど、2回やって2回とも同じところを聞き逃していたな。
聞き取ったところに関する翻訳はいい感じなので、聞き取りに問題があったのがこの箇所かな。
正しい英文:「On the island is a school that runs up to the 10th grade, two shops and one restaurant.」
ポケトークが聞き取った英文:「on the island is a school that runs up to the 10th grade.」
正しい翻訳:「島には10年生までの学校が1つ、2つの店、そして1軒のレストランがあります。」
ポケトークの翻訳:「島では10年生まで実行する学校です。」
途中までは完璧に聞き取れていたね。後半は聞き取れていなかったからこれも惜しいな。訳はまぁ、runs upが「実行する」になるのはしょうがない気がする。人が訳すなら10年生までの学校しかないのね、って英文みりゃわかるけど。
正しい英文:「There is no steady supply of water and a solo generator that only runs for five hours per day.There are no police, but there isn’t much need for them, as everyone on the island knows each other.」
ポケトークが聞き取った英文:「there are no police but there isn’t much need for them as everyone on the island.」
正しい翻訳:「安定した水の供給はなく、1日に5時間だけ動く発電機が1つあります。警察はいませんが、彼ら(島民)にとってはそんなに必要じゃありません、なぜなら島の住民はみんなお互いを知っているからです。」
ポケトークの翻訳:「警察はありませんが、島のみんなと同じくらい必要ありません。」
うーん、聞き取りが抜けまくったな。前半全然聞き取れていない。でも後半の警察がいないってところ、早口なのにしっかり聞き取ってたね。訳文の精度は完全に英文の聞き取り性能に引きずられている感じ。
正しい英文:「A hundred fifty years ago, the island was primarily uninhabited and was sometimes used by local fisherman as a place to rest and take shelter during storms. Gradually, some fisherman came to build their homes here. These were the grandparents and great-grandparents of the current generation of residents.」
ポケトークが聞き取った英文:「150 years ago the islanders chimera」
正しい翻訳:「150年前、この島はもともと無人島でした。そしてときどき地元の漁師によって休憩場所や嵐の際の避難所として使われていました。次第に何人かの漁師がここに自分の家を建てるようになりました。これらが、今の世代の住民たちの祖父母や曽祖父母たちです。」
ポケトークの翻訳:「150年前に島民のキメラ」
これは全然聞き取れてないな。翻訳よりも聞き取りがネックな印象。
正しい英文:「Despite the close living quarters, inhabitants on the island say they wouldn’t give up their peaceful existence for anything, not even a little more room.」
ポケトークが聞き取った英文:「decide to close living quarters inhabitants on the island say they wouldn’t.」
正しい翻訳:「狭苦しい住環境であるにもかかわらず、島の住民たちは言います。彼らはどんなものと引き換えであったとしても、この平和な生活を手放すことはないだろうと。それがたとえより少しだけ広い空間であったとしても。」
ポケトークの翻訳:「島の住居を閉鎖することにしました。」
これも聞き取りの精度がネックになっている感じ。その聞き取った英文を訳すならそりゃそうなるだろ、という感じだもの。
ということで、英語から日本語の変換を試してみた感じ、英語の聞き取りの部分には課題を感じたものの、英語から日本語に翻訳する精度自体は高いと感じました。
ポケトークWのまとめ
ということで結論をまとめると、
- 日本語から英語への変換は聞き取りも翻訳もほぼ完璧
- 英語から日本語への変換は聞き取りに課題があるが翻訳精度はかなり高い
となります。聞き取りの部分は、相手にポケトークに向かって話してもらうようにすればもっと良くなると思いますよ。
今回、この実験のためにわざわざ写真撮りながらやったわけですけど、いつもより聞き取りの精度が低いなって思いましたもの。変換自体の精度の高さが伝わるといいなと思ってます。
ポケトークWに興味を持たれた方は、公式サイトから購入できるので、良かったら見てみてくださいね。なお、買うなら絶対グローバル通信モデルがいいです。Wi-Fiモデルと違ってどこでも使えるので。